あめ。 だら。のツネ太様に書いてもらいました。
一生大事にするぜこの野郎!!!
 
 
TRICKSTER ver0.00
−第弐話−


「ん?ユリカ??」
 
電話の相手はクラスメイトのユリカだった。

「珍しいな?どうしたんだ?」

「珍しい?えへへ〜。実はね?私も珍しい話を聞いたんだ〜」

「なんだよ」

コホンと軽く咳をしてユリカは語る

「今日の午後未明。高校生と見られる男が道の真ん中で奇声を発していた…
 近隣住民はその男に冷たい視線を送り、その場は事無きを得たという…
 という話を聞いたんだけど…どう思う〜?」

・・・

一瞬 世界が固まったような気がした

「ちょ!なんでお前が知ってるんだよ!」


「ふふふ なぜでしょう〜?てか私は何でナオト君が動揺してるかが聞きたいな〜 どうしてかな?かな?」


「ぐ…どうせ…知ってるんだろ?」


「さぁ?何も知らないかもしれないし…」

ゴクリとつばを飲み込む…のどが渇く…こいつと話している時はいつもそうだ…なぜ…なぜだ!

「……全部知ってるかもよ?例えばどんな風にふられたか。とかね〜」

なんで そんなことを知っているんだ!てか告白もしてねぇええええ!!!!

……ゴメン…姉さん(妄想)…俺はもう社会から抹消されてしまうのです…

「な!何故それを!」

「ふふふ…さてこの話を明日 みんなに話そうと思ってるんだ…さてさてどう話そうかな?かな〜?」


「…OK わかった。交換条件だ…」


「…条件?…ナオト君 君が!君の立場がそんな言葉を言えるのかい?」


「……プリーズ…お願いだ…」


「ほう?」


「…明日…おごるから…」


「ふふ…素直でよろしい!焼きそばパン1つお願いね?約束だよナオト!」


あぁ…神様。私はまたこの女に弱みをもたれるのでしょうか……

この電話の相手 安西ユリカ は子悪魔ってのが似合う…訂正。悪魔だ。身長小さめ。体重軽め。

胸も…知ってるけど言うと殺される……外見ではまったくというほど普通の…ロリッ気な女の子?

そう女の子なのだ!それも少し人気のある女の子…ある意味で…。

一度ユリカの下駄箱を見たことがあるのだがそこにはラブレター…に似た果たし状がたくさんあるのだった。

男女問わず!彼女は幾人ものつわものを倒してきた。空手5段柔道2段。それが我が校最強の女。ユリカ!

そして不運にも俺は彼女の幼馴染なのだった…クスン…

「ぁぁ…神様…どうして私はこいつのような最強にやばい女と出会ってしまったのでしょうか?」


「ん?ナオト〜?やきそばパンだけにしようと思ってたけど…そんなこと言うんだ〜?どうしようかな〜?」


「っつ!おい!金ないんだよ?!金欠!」

もうね…うん この人の前では全てが無意味だね…うん。さよなら俺の二百五十円…

「あははは…冗談だって?」


「まったく…」


「えへへ…だってさー中々ないじゃない?こんな話」

まぁ確かにおかしい話だ。まず俺の好きな人に遊ぼうと誘われた。次にその彼氏も彼女と一緒にいた。

彼氏は俺の友達だった。で。二人が俺を誘ったのは自分達二人でいると恥ずかしいから…

なぁ…せめてあと一人女の子とか連れてこいよ…

そして俺は絶望した世界を見て叫んだわけである…何かほんとさびしいな俺

「まぁそういう日もあるさ!今度から気をつければいいんだよ☆」

そんな明るい言葉を言われても 君のせいで落ち込んでるんだよ君のせいで!!

ユリカには今日あった愚痴を聞いてもらった。あっちからは笑い声しか聞こえなくてちょっと腹が立ったけど、

それも話すうちに段々楽になった。相手があれでもやはり失恋ってのを感じていたらしい。

一方ユリカも慣れない一人暮らしで色々あるらしい。その後もたわいのない話をしていた。

学校にいる時と家にいる時でイステ先生の態度が全然違うとか…

すると…今までほっといたパソコンから「ポン」と高い音が鳴った…

「ん?メールかな?」

「どうしたのー??」

「あぁ パソコンつけててさ 何かメール来てたみたい」

「へぇ〜迷惑メール?18禁の??やりますな〜」

電話ごしに ユリカのムカつくにやけ顔が見えた…

「違うっつーの!やりますな〜ってなんだよ!……企業からの…メールか…」

「なーんだ 残念〜…ちなみにどんな内容?」

「えーっと…カバリ…ア?」

そのメールが全ての始まりだったなんて…その時の俺にはわかるはずもなかった…

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第三話後編に続く
 
 
忙しいんです!・・・たぶん 
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